吉村洋文大阪府知事(46)が14日にツイッターで「文書通信交通費」についてつぶやきました。10月31日に当選した国会議員が「たった1日(正確には4時間以下)で10月分の100万円をもらえるのはおかしい」との言い分です。ところがこの発言が大ブーメランになって帰ってきたのです。
ところが、吉村知事の発言に自民党の茂木幹事長が前向きに反応しました。吉村知事の発言と何故ブーメランになったのか、その後の吉村知事のふるまい、みんなの声、さらに自民党の反応をお届けします。
維新小野議員が文書通信交通費にびっくり!
10月31日に当選した国会議員に「文書通信交通滞在費」が支払われました。
そもそもの始まりは維新の小野泰輔衆議院議員が声を上げたことでした。小野議員がツイッターで「国会の常識、世間の非常識」のタイトルで「文書通信交通滞在費」についてnoteを使って発言しています。
文書通信交通滞在費の額がどうにもおかしいのです。10月31日に当選したということで、歳費(いわゆる給料)は日割り計算(約3万円)となっているのですが、文書通信交通滞在費は満額の100万円が支払われました。
これはおかしいのではないか、と衆議院事務局に確認したところ、今の法律では1日でも任期がかかっていると満額が出る仕組みになっており、日割りにはなっていないとのこと。しかし、これは世間の常識からしたらおかしいことです。
この発言を機にテレビニュースでも取り上げました。
今の法律では1日でも人気がかかっていると満額が出る仕組みになっており、日割りにはなっていないとのこと。
10月は自分の中でも議員の身分が発生していないと思う
世間の常識からかけ離れている
吉村知事の文書通信交通費についての発言
小野泰輔議員の発言を受けて吉村洋文大阪府知事が文書通信交通費について発言しました。
松井大阪市長も文書通信交通費について発言しています。
吉村知事のツイッター
小野泰輔議員の発言を受けて吉村洋文大阪府知事が文書通信交通費についてツイートしました。
→日割り支給にする法改正が必要だ。加えて、経費である以上、領収書を必要とする法改正も必要だ。これを反対する理由はない。
→加えて、重要になるのが、経費である以上、領収書添付の義務化だ。
吉村知事の文書通信交通費についての発言がなぜブーメランに?
吉村知事ら維新の発言に異を唱えてかみついたのがれいわ新選組の新人、大石あきこ衆議院議員です。大石議員はツイッターで「吉村知事が衆議院議員を退職した2015年10月1日。10月の文通費100万円を受け取ったか、衆議院担当部署に問い合わせたら『100万円受け取った』『返金してない』との回答でした」とバラしたのです。
吉村知事のブーメランへの対応
大石議員のブーメラン発言に吉村知事は早速反応しました。
15日になって吉村氏は改めてツイート。「僕自身、6年前に国会議員の身分を捨て、橋下市長の後を受けて、大阪市長選挙に挑戦しました。その際、議員辞職日が10月1日だったので、記憶が曖昧ですが、文通費を受けています」と振り返った。
引用元:東スポWeb
吉村知事は6年前のことではあるけれどもケジメがつかないので満額寄付すると話しています。
>二歩に真のかいの副代表で、大阪府の吉村洋文知事(46)が15日、自信のツイッターを更新。6年前の衆議院議員時代に受け取った文書通信費100万円を寄付することを発表した。
みんなの声
批判的な声
日々の公務お疲れ様です。
ご自身が衆議院議員を10月1日に辞めた理由は何でしょうか?
今回返還された方は日程上受給は致し方ないと思いますが、吉村知事は辞める日時はコントロール出来たと思われますがいかがでしょうか?
ご回答お待ちしております。
好意的な声
心ないツイートが気になってましたが、知事へこたれてないようで安心しました
全体的には好意的なツイートが多めのようです。大阪の人のツイートが多いのかもしれません。
自民党茂木幹事長ほか各党の前向き反応
維新が文書通信交通費の改善法案を提出すると発表した以上、各党も来年の参院選挙を見据えて右へならえをしないとまずいという判断か、前向きの反応を示しています。
国民から見て「おかしいな」とならないような適切な対応を速やかにとりたい。
いずれにせよ自民党としてはやります。
公明党山口代表です。
立件民主党福山幹事長です。
まとめ
維新小野議員の文書通信交通費についての発言をきっかけに次々と連鎖していき、各党が見直すことを宣言するまであわただしく進みました。2022年の参院選も見据えての行動でしょう。
1.維新小野議員が文書通信交通費が任期1日でも満額100万円支給に驚いて発言。
2.吉村知事も文書通信交通費についておかしいと発言。
3.れいわ新選組の新人、大石あきこ衆議院議員が吉村知事の言行不一致を指摘。
4.吉村知事が6年前の衆院議員退職時に1日で受け取った100万円寄付を宣言。
5.維新改正法案提出を宣言。
6.自民党茂木幹事長が10月31日分の100万円は返還させると発言。
7.公明党山口代表、立憲民主党福山幹事長も同様な対応すると続いた。
ともかくよい方法に進んだことは間違いありません。
コメント