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焼津港でカツオ大量盗難事件!窃盗手口や会社名と逮捕者の名前明らかに

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静岡県焼津市で大量のカツオ横流しが発覚し、焼津漁協職員や水産加工会社の幹部等7人が逮捕されました。この横流し窃盗は今回発覚した件だけでなく、30年ほど前から繰り返し続けられていたようなのです。

関係した業者名、関わった人物名などを明らかにして、なぜ起きたのかを探っていきます。

焼津港のカツオ横流し窃盗事件は何故発覚したか?

引用元:テレビニュース”スッキリ“

10年ほど前から「とった魚の量」と「出荷量」合わないとウワサ
漁師たちの間では「同じくらいのカツオを水揚げしても焼津港へ持っていくと他の港より少ない感じがしていた」との話もでています。
引用元:中日新聞
 三十年ほど前から繰り返されていたとみられ、同漁協の幹部は取材に「代々引き継がれていた可能性はある」と認めた。今回は、盗まれたカツオが刺し身やたたきに使われる鮮度の高い「PS」と呼ばれるカツオ。流通先が被害に遭った会社の子会社に限られていたことなどから発覚した。漁協の顧問弁護士によると、事件を把握したのは三月。防犯カメラにカツオを計量せずに運び去るトラックが写っていた。漁協が設置した調査委員会は来月中旬にも調査報告書を公表する。被害に遭った船会社の関係者は「膿(うみ)を全て出し切ってほしい」と語った。
カツオ窃盗事件発覚の理由は、
・刺身やたたきに使われる鮮度の高い「PS」と呼ばれるカツオの流通先が被害に遭った会社の子会社に限定れていたにもかかわらず別のところに流出していた。
などから発覚した。さらに、
・防犯カメラにカツオを計量せずに運び去るトラックが写っていた。
ことが決め手になったということです。

関わった会社名と逮捕された関係者名

関わった会社・組織と逮捕された容疑者は7名にのぼります。
水産加工会社「カネシンJKS」:元社長進藤一男(60)、元常務取締役の奥山善行(47)
焼津漁協:職員吉田稔(40)、青野友成(31)
元漁協職員で船会社「大洋エーアンドエフ」焼津営業所(同市栄町):社員山本雅基(30)
運送会社「焼津港湾」:社員の白鳥賢(さとし)(47)、杉山智良(43)
漁協、水産加工会社、運送会社がまさに流れ作業のように組んで窃盗していたのでは、横流しがなかなかばれないはずです。
それにしても防犯カメラでカツオを計量せずに運び去るトラックが写っていたにもかかわらず、チェックしていなかった管理の甘さが長年続いてしまった窃盗を招いてしまったことは大いに反省すべきです。

引用元:テレビニュース”スッキリ“

焼津漁業協同組合

焼津漁協は静岡県焼津市城之腰に位置し、昭和24年9月に設立されています。代表理事組合長 西川角次郎氏以下組合員361名で構成されています。10月12日と10月28日付でホームページに今回の窃盗事件についてのお詫び文が掲載されています。

お詫び文によると焼津漁協の市場部職員2名とすでに退職した市場部職員1名が逮捕され手ことがわかります。氏名は明らかにしていませんが、すでに新聞等で報道されています。

ご報告とお詫びについて
新聞等で報道された冷凍カツオ盗難事件につきまして、昨日、当組合市場部職員1名の関与が明らかになり逮捕されました。このような事態を招いたことは誠に申し訳なく、組合員及び関係の皆様に深くお詫び申し上げます。
当組合としましては、今回の事件を厳粛に受け止め、警察当局の捜査に全面的に協力するとともに顧問弁護士を中心とした調査委員会を設置し、全容解明に取り組んで参ります。
今回、皆様方に多大なるご迷惑をお掛けしましたことを改めて深くお詫び申し上げます。

ご報告とお詫びについて(第2報)
令和3年10月12日付のホームページでご報告いたしました冷凍カツオ窃盗事件で、昨日、既報の逮捕者市場部職員1名に新たな窃盗容疑が浮上したとして再逮捕され、更に市場部職員1名と退職した市場部元職員1名の合わせて2名が当該事件に関与したことが明らかになり逮捕されました。
当組合といたしましては、現時点では、調査委員会で内部調査を進めるとともに警察当局の捜査に全面的に協力して捜査の推移を見守っている状況でありますが、度重なる職員の逮捕となり、誠に申し訳なく、組合員及び関係の皆様に深くお詫び申し上げます。

引用元:焼津漁業協同組合HP

上記地図の赤色マークが焼津漁協の施設です。

水産加工会社カネシンJKS

カネシンJKSは昭和35年(1960)に焼津に創業した老舗です。同社の「なまり節」は、
第16回全国水産加工総合品質審査会にて、水産庁長官賞を受賞するなどした代表商品です。同社のホームページには今回の事件についての詫び文が載っています。

詫び文によると、カネシンJKSでは今回の窃盗事件発覚に伴い当時の代表取締役進藤和夫被告と常務取締役奥山善行被告が辞任しています。

10月15日付 弊社役員による不祥事について

引用元:カネシンJKSのHP

平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
先般マスコミ報道にありましたとおり、弊社役員が窃盗の疑いで逮捕されました。
お客様並びに関係者の皆様には多大なるご迷惑とご心配をお掛けしました事を深くお詫び申し上げます。
詳細につきましては讐察にて捜査中であり、弊社としましても全面的に協力して参ります。
今後、公表すべき事柄が発生した場合には、速やかに発表致しますが、
現況、弊社におきましては次の事を決定致しました。
一、常務取締役奥山善行か辞任致しました。
一、代表取締役進藤一男が代表取締役を辞任致しました。
各方而の皆様には多大なるご迷惑とご心配をお掛けしました事を重ねてお詫び申し上げげます。

11月2日付 お詫び

引用元:カネシンJKS

急啓 このたびは、弊社元社長が逮捕され、先般の元役貝に続き、不祥事が重なりましたことを心より深くお詫び申しし上げます。
弊叶は、今回の不祥事を重大かつ深刻に受け止め、早急に新体利を構築し、時問をかけて皆様からの信頼回復に全力であたります。
本件に関しまLては現在,警察による捜査が継続中であり,
弊社といたしましても事実関係の究明へ全面的に強力してゆく所存です,
皆様には、ご迷惑並びにご心配をお掛けしております事を、重ね重ね誠に申し訳なくお詫び申し上げます。

名前は上げていませんが、すでに新聞等で報道されています。

焼津港のカツオ横流し窃盗の仕組み

引用元:テレビニュース”スッキリ“

実際は複雑な流通経路を上記の図で簡略化して示しています。
①漁師が水揚げしたカツオを漁協に運び入れ
②漁協が全量計量して代金を漁師に、カツオは全量出荷
の流れになります。

引用元:テレビニュース”スッキリ“

今回の手口は今回の手口は
①漁師が水揚げしたカツオを漁協に運び入れ
②魚市場が一部を計量せずに抜き取って仲間の運送会社を使って水産加工会社に安値で卸した。
の流れになっていました。

引用元:テレビニュース”スッキリ“

犯行は漁協職員吉田稔被告(計量責任者)が抜き取ったカツオを計量せずに青野友成被告と社員山本雅基から運送会社ドライバー白鳥賢被告と杉山智良被告に運搬させ、水産加工会社カネシンJKS元社長進藤一男被告と元役員奥山善行被告宛てに納めた、ということです。

分かりやすく整理したカツオ窃盗の流れ図です。

引用元:中日新聞

みんなの声

漁師さん怒り

引用元:テレビニュース”スッキリ”

漁師さんは命がけでとってきた魚なので、「許せない」といきどおっています。

みんなのツイート

「30年前から『焼津では水揚げが減る』と言われていた。漁師だけがバカを見て漁協と水産加工会社が甘い蜜を吸っていた。パンドラの箱が開いた」
カツオの一部を計量せず運び出した漁協職員、水産加工会社元社長、運送会社員などを逮捕。

30年前から続いていた犯罪なのに、逮捕されている容疑者のほとんどが30~40代なのはおかしいぞ。10歳のころからカツオ盗んでたのか?そんなわけないよな。他にもいるだろ。
漁協職員がカツオを大量窃盗…「焼津港で水揚げが減る」「30年前からうわさあった」

まー、ぶっちゃけ第一次産業って太古の昔から全人類的にこういうものが蔓延していて、先進国でやっと減ってきたのがここ50年くらいだと思うけど、しかしまあ30年もよくバレなかったな。下っ端にまでちゃんと分配していたんだろうな(・∀・)
インタレスト

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