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紙の通帳がなくなる!なぜデジタル通帳か、利便性とデメリットは?

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紙の通帳がなくなります!
とは言い切れませんが、三菱UFJ銀行は新規口座開設の際、デジタル通帳(インターネット通帳)の利用を決めました。

6月10日から適用され、原則として紙の通帳は発行されません。

従来の紙の通帳を持っている人は、そのまま使い続けられますし、デジタル通帳に切り替えることもできます。

この傾向は、他行も追随すると予測されます。

三菱UFJ銀行はデジタル通帳ならではのメリットや利便性をアピールしていますが、なぜデジタル通帳なのかとデメリット・問題点についても考えます。

なぜデジタル通帳なのか?

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(三菱UFJ銀行のHPより)

デジタル通帳はパソコンやスマホを使ってインターネット経由で紙の通帳の機能を代替えさせるものです。

ではなぜ紙の通帳からデジタル通帳にするのでしょうか?

それには利用者の利便性のみではない理由があるのです。

実は、紙の通帳は銀行にとって負担なのです。

ちょっと考えてみると、

・通帳の紙代や製本代
・窓口での行員の通帳発行の手間
・ATMでの通帳への印刷機能維持費用

などが思い浮かびます。

これら以外に、もっと銀行が負担に感じていることがあります。

それは紙の通帳は印紙税が発生するのです。

口座当たり毎年200円ですが、これを利用者(預金者)ではなく銀行が負担しています。

例えばその銀行で口座を開設している顧客が1000万人いるとすると毎年20億円の計算になります。

一人で一口座とは限らず数行の通帳を持っていたら、日本全体では毎年200円×通帳数分の印紙税が支払われていることになります。

国税庁のデータでは年に約700億円になるそうです。

デジタル通帳にするとその分、印紙税が不要になるのです。

これが銀行としてデジタル通帳化を進める理由の一つです。

デジタル通帳のメリット・利便性

三菱UFJ銀行のデジタル通帳「eco通帳」があげているのが下図の5つのポイントです。

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(三菱UFJ銀行のHPより抜粋)

これを見ると、いいことづくめのオンパレードです。

確かに最新の明細がどこにいても確認出来たり、記帳や通帳繰越の手続きに銀行に行かなくても済むのは便利です。

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デジタル通帳のデメリット

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上記メリットの「ポイント1」であげている
「いつでもどこでも25ヶ月分の明細が確認できる!」
の中に、デメリットが潜(ひそ)んでいます。

“25ヶ月分”とはいつから25ヶ月分と思いますか?

現在から25ヶ月遡(さかのぼ)った分には違いないのですが、デジタル通帳化する以前の分は明細の確認ができません。

その分は紙の通帳で確認するしかないのです。

例えば、6月1日にデジタル通帳に切り替えた場合、5月31日までの明細は紙の通帳にしっかり記帳しておく必要があるということです。

7月1日に過去の明細を見ようとすると、デジタル手帳では6月分の明細が確認できて、それ以前の明細確認は紙の通帳を使うことになります。

デジタル通帳に切り替えて25ヶ月経ったら、過去の25ヶ月分の明細がデジタル通帳で見ることが出来るようになります。

デジタル通帳に切り替えると、それ以降は紙の通帳が使えなくなりますので、デジタル通帳化の前にしっかりと紙の通帳に記帳することを忘れないようにしましょう。

もう一つのデメリットは、パソコンやスマホを持っていない人はデジタル手帳が使えない、ということです。

特にお年寄りの中にこのような人が多いと思います。

その点で、デジタル通帳化が進んでも“紙の通帳はなくならない”と言えるかもしれません。

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