北京五輪の新種目であるジャンプ混合団体で7日、高梨沙羅選手をはじめとして、4カ国計5選手がスーツ規定違反として記録を取り消されました。高梨選手はスーツの太もも部分が規定寸法の許容差である体からプラス2~4センチの規格より2センチ大きかったことで失格になりました。
飛んだあとからなぜ取り消すのか、失格の5人がすべて女子選手で個人戦の時と同じスーツだったのに失格とはなぜ?おかしい!などの疑惑が各方面から持ち上がっています。
これに対し高梨沙羅選手の発言をはじめとして決定的な新事実が明らかになりました。失格者続出の原因はなにか?真相を明らかにしていきます。
- 高梨沙羅失格の概要
- 高梨沙羅スーツ規定違反おかしい!なぜ?
- 高梨沙羅スーツ規定違反「順位から探る中国の陰謀の可能性は?」
- 高梨沙羅スーツ規定違反「順位から探るロシアの陰謀はあるか?」
- 高梨沙羅ら女子選手5人失格は「FIS男子検査員異常介入の犠牲!」
- 高梨沙羅ら女子選手に男子検査員が過剰な口出しで失格にした手口
- 女子検査員アガの顔画像と主張【追記】
- 男性検査員は女子選手検査への介入を完全否定【追記】
- 失格になった各国女子選手と監督の反論
- 高梨沙羅選手が検査の実態を暴露【追記】
- 高梨沙羅ら女子選手5人のスーツ規定違反失格へ各国の抗議殺到
- 高梨沙羅と日本メンバーの素晴らしいチームワーク
- 高梨沙羅がインスタでお詫びと感謝のメッセージ
- さいごに
高梨沙羅失格の概要
引用元:ヤフーニュース
高梨沙羅スーツ規定違反おかしい!なぜ?
スキージャンプスーツの規定はどうなっているかを示します。
ももの部分がダブつくと股下のスーツの表面積が広がって水かきのようになり、浮力に影響するため、できるだけももにぴったりになるように規定が決められています。
ダブつく量の規定は女子の場合2~4センチです。選手はジャンプの前に体をウォーミングアップすることで、ももの筋肉が膨張しスーツともものサイズが規定に収まるようになるそうです。
今回のジャンプ場は1600メートル以上の高地にあり気温も氷点下15度以下の極寒の環境下、乾燥で体の水分が失われて筋肉が膨張するどころか萎縮しやすいといいます。そんな中ではいつものスーツでも体の準備が十分ではなかった(筋肉の膨張不足)のではとの推測も一部にあります。
それにしても出場10か国中4か国、しかも女子選手5人だけというのはまったく不思議としか言いようがありません。それも抜き取りで検査なので、全員を同じやり方で計ったら倍の10人以上の女子選手が失格とされてしまったかもしれないのです。
これまでW杯で何回も戦いを重ねてきて今回のようなことはなかっただけに、北京五輪で特別なことが起きてしまったと考えても不思議ではありません。
開催国の中国の女子選手はどうだったのでしょう?知りたいところです。
高梨沙羅スーツ規定違反「順位から探る中国の陰謀の可能性は?」
中国の陰謀説が出るのは無理からぬ背景があります。
スピードスケート女子1500mに出場した高木菜那は終盤に中国選手と重なるように接触しました。高木選手にレーンの優先権があったのに、スムーズにレーンを入れかわれなかったので減速してしまい結果は8位と惨敗しました。
スピードスケート・ショートトラックでは、混合リレーや男子1000メートルなどで、中国選手に有利な判定が相次いで、各国から抗議が出ています。
これらはすべて中国の審判員ということではないので、ISU(国際スケート連盟)が主催国の中国に忖度しているという証拠でしょう。
今回のスキージャンプ混合団体でもFIS(国際スキー連盟)がスーツ規定の検査員を通して中国に忖度したのでしょうか?
スキージャンプ混合団体の1回目ジャンプが終わった時点で、中国は10か国中10位と最下位です。いくら順位をひっくり返そうとしても何かの手を使って10位からメダル圏内に上げるのは無理があります。
実際、最終順位でも中国は10位と最下位は変わりませんでした。
メダルに届きそうなところでのせめぎあいに中国がいたら可能性がありますが、最下位の10位ではいくら中国でもあきらめていたに違いありません。審判員やスーツ検査員も10位の国に対しては忖度しても無駄というものです。
したがって、中国を上位に押し上げるための中国の陰謀説はないと判断していいと思います。
高梨沙羅スーツ規定違反「順位から探るロシアの陰謀はあるか?」
順位を眺めることによりロシアの陰謀あるのではという興味深い示唆が浮かんできます。
1回目のジャンプ直後、スーツ規定違反の結果が出る前の順位です。
失格前の1回目順位です。
1位スロベニア
2位日本
3位ノルウェー
4位ROC(ロシア五輪委員会)
5位カナダ
6位ポーランド
7位オーストリア
8位チェコ
9位ドイツ
10位中国
もし、4位のロシア(ROC)がメダル圏内に入ろうとすると、邪魔になるのは1位スロベニア、2位日本、そして3位ノルウェーの3か国です。
3か国すべてを落としたのでは疑惑が膨らんで自分の首を絞めかねません。かといって1か国ではぎりぎり3位に滑り込みで、後続のカナダの結果いかんではひっくり返されて4位に舞い戻りです。
そこで1位のスロベニアはそのままにしておいて2位の日本と3位のノルウェーを引きずり降ろそうと考えても不思議はないでしょう。
上位2か国だけ落としたのでは不自然なので、下位グループのオーストリアとドイツも巻き添えにしてバランスを取った可能性があります。しかもロシアは最近中国と緊密な関係を築いているので、中国を通して操作したとも考えられます。
最終的にロシアは2位に浮上します。
最終順位
1位スロベニア
2位ROC(ロシア五輪委員会)
3位カナダ
4位日本
5位オーストリア
6位ポーランド
7位チェコ
8位ノルウェー
9位ドイツ
10位中国
ただ、決定的な証言や証拠は挙がっていませんので、可能性の範囲に留めておきます。
高梨沙羅ら女子選手5人失格は「FIS男子検査員異常介入の犠牲!」
決定的と思われる言動が出てきました。ヤフーニュースを引用します。
「男性検査員から女性検査員にチェックの甘さが指摘され、いつもより厳しく取り締まられたという。そのため、失格者は全員女子だった。」
なんとW杯と違っていきなり厳しくチェックしたというのです。その厳しさが度を過ぎていたということでしょう。それも抜き取りなので不公平さを助長します。その不幸な犠牲者が4か国5人の女子選手ということになってしまいました。
日本:高梨沙羅選手(25)
オーストリア:イラシュコシュトルツ選手(39)
ドイツ:アルトハウス選手(26)
ノルウェー:ストロン選手(24)
ノルウェー:オップセット選手(23)
失格前2位の日本は女子最強の高梨選手を落としておけば安心、ノルウェーは2人落としておかなければ安心できないとどこかの国が考えてストロン選手とオップセット選手となったと考えるのはうがちすぎでしょうか?
検査のレベルを変えるのであれば、事前にW杯とは違うレベルに変えるからそのつもりで準備するように通告すべきです。選手はW杯と同じでよいと思って当然です。
検査員が反論しています。
これに対し、ジャンプ競技の器具チェック担当者は、ノルウェーのメディアに「スーツの測定方法は何があっても同じでなければならない」と、通常どおりのスーツチェックだったことを語っている。
高梨沙羅ら女子選手に男子検査員が過剰な口出しで失格にした手口
女子アルトハウス選手がスーツ規定違反で失格となったドイツは、原因を特定したと言っています。通常はいないはずの男性検査員が女子選手の測定に突然介入し、大混乱を招いたと断定しています。
高梨沙羅ら女子5人は個人戦で失格にならなかったのになぜ!の不可解
5日に実施された女子個人戦で5人が着ていたスーツは今回の団体戦と同じでした。それにもかかわらず個人戦では失格になっていなくて、団体戦で失格になったことが最大の謎です。
この理由についてドイツのレジェンドの一人、2002年ソルトレークシティー五輪団体金メダリストのスベン・ハンナバルト氏は「女子のスーツ測定に男子担当者が〝介入〟した」と発言しています。
引用元:ヤフーニュース
高梨沙羅を失格に陥れた男子検査員ユッカラの大罪
男子検査委員の介入のままに検査した女子検査員は”アガ”
「自分自身はスキージャンプの経験はないが、何とかFIS職員になった。選手であったならば、その経験は間違いなく生きるが、この仕事を遂行するための必要不可欠な条件ではない。このスポーツを愛し、完全な知識を持っていれば、元選手と同じレベルの仕事をできる。選手でないことが原因で不足している要素は、全て補える」引用元:中スポ
「最初は、みんなが『この女はここで何をやってるんだ?』という感じだった。実際に『かわい子ちゃん、スキージャンプの何を知ってるんだい?』みたいな思い込みが存在した」引用元:中スポ
女子検査員アガの顔画像と主張【追記】
男性検査員は女子選手検査への介入を完全否定【追記】
高梨沙羅ら女子選手の検査に介入した男性検査員ポーランド人のアグニエスカ・バチコフスカ氏の主張です。
男性検査員バチコフスカ氏の発言を整理します。
「失格はすべてアガ・ボンチフスカ(女性検査員)によって明らかにされたことだ」
「私はそのことはまったく何の関係もない」
自分が高梨沙羅選手たち女子選手のスーツ検査に介入していないと全否定しています。男性検査員が女子選手のスーツ検査に介入したことは多くの人から指摘されていることであり、まったく信頼性がない発言だと思います。
失格になった各国女子選手と監督の反論
1回目ジャンプ失格のノルウェーのストロン選手は「スーツの検査方法に戸惑った」「これまでの検査方法と違い少し奇妙だった」と話しています。
同じく1回目ジャンプ失格のドイツのアルトハウス選手の発言です。
ドイツのアルトハウス選手は「FIS(国際スキー連盟)が、全てを台無しにした。彼らは女子スキージャンプを駄目にしている。何がしたかったのか分からない」と涙ながら訴えたと伝えています。
次は同じく失格となったノルウェーのシリエ・オップセット選手です。
高梨沙羅選手が検査の実態を暴露【追記】
全日本スキー連盟が高梨沙羅選手に今回のスーツ検査の実情について聞き取りを行いました。
高梨沙羅ら女子選手5人のスーツ規定違反失格へ各国の抗議殺到
ホルンガッハー監督は「いつもワールド杯を勝っている3人(高梨、ドイツのアルトハウス、オーストリアのシュトルツ)が失格になった」と憤懣(ふんまん)やるかたなしの怒りようです。
FIS(国際スキー連盟)ツイッターへのツイートの様子です。
高梨沙羅と日本メンバーの素晴らしいチームワーク
日本ジャンプ男子トップの小林陵侑選手が失格で失意に沈む高梨選手を優しく抱きしめました。
小林陵侑選手は1回目ジャンプの後、「この展開なら何があるかわからない」と言って皆を鼓舞します。チーム2番手の佐藤幸椰選手、3番手の伊藤有希選手もともに励ましあいます。
これに勇気をもらった高梨沙羅選手は「最後まで飛びます。何が起きるかわからないから」と気持ちを切り替えて2回目に臨みます。その表情には「やってやるぞ!」という強い決意が感じられます。
気持ちを切り替えて98メートルの文句なしのジャンプでした。
高梨沙羅がインスタでお詫びと感謝のメッセージ
高梨沙羅選手がインスタで今回の件についてお詫びと感謝のメッセージを出しました。
sara.takanashi日本チームを応援して下さっている全ての皆様
今回、私の男女混合団体戦での失格で日本チーム皆んなのメダルのチャンスを奪ってしまったこと、そして、今までチームを応援してくださった皆様、そこに携わり支えて下さった皆様を深く失望させる結果となってしまった事、誠に申し訳ありませんでした。
私の失格のせいで皆んなの人生を変えてしまったことは変わりようのない事実です。
謝ってもメダルは返ってくることはなく責任が取れるとも思っておりませんが今後の私の競技に関しては考える必要があります。それ程大変なことをしてしまった事深く反省しております。
そして、私のせいでメダルを取れなかったにも関わらず、最後の最後まで支え続けてくれた有希さん、幸榔さん、陵侑、そして日本チームのメンバーの皆さま、スタッフの皆さまには感謝してもしてきません。
こんな私を受け入れてくれて本当にありがとうございました。
この度は本当に申し訳ありませんでした。
高梨沙羅
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