大抵の人は自分では自分のことをわかっているつもりで生きています。
ところが自分では自分が見えません。
これはスポーツや趣味の世界でも言えることです。
先日、趣味の件で自分の姿をビデオに撮ってもらい、見る機会がありました。
それで分かったことは、いかに自分が未熟かということです。
今の状態から脱出するには、環境を変えるしかないと判断し、別の場所を覗いてみました。
その体験談を書いてみます。
趣味の太極拳で、指導者が仲間の5人と私の動きを個々にビデオに撮っていただきました。
太極拳の一連の動作を套路(とうろ)と言います。
私は太極拳を始めて7年半になり、そこそこ出来るという思いがありました。
ビデオで自分の姿を見てガックリ!
なんて未熟な動きなんだろう、と。
ダメだと分かった動作は、自分が知っていて出来ていると思っっていたことが大半でした。
ガックリしたと同時に、
「このままでは耐えられない」
「何とかしたい」
「この状態から抜け出したい」
という思いが心の底から湧いてきました。
同時にビデオを撮った5人もビデオの中の自分の姿を見て多かれ少なかれガッカリしていました。
これが自分の姿は自分には見えないということでしょう。
さらに自分に見えていないことがあります。
それは、自分の知識の範囲を超えているダメな部分です。
それが見えるのは、自分よりはるかに経験と実力を持った上級者や指導員レベルの人です。
ビデオを見て見える部分は、自分が練習を重ねることにより、ある程度までは修正が効きます。
しかし更なるレベルアップを望むなら、上級者や指導員から指導を受けることが必要です。
いま所属している太極拳クラブは常時20~30人が出席するので、指導者は限られた時間内に教える都合上、特に未熟な人への指導が中心になりがちです。
更なるレベルアップは、ある程度の個人指導的なことが必要になるため、簡単に望めそうにありません。
それならばどうするか?
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少人数で教わる環境を作ることだと思いつきました。
同じ思いの人がもう1人いました。
今いる居心地のいい所から飛び出して別の環境に入るには、少々勇気がいります。
たかが趣味といえども、本にとっては勇気を奮い起こす必要があります。
しかし、ここで諦めては一生の後悔につながります。
その人を誘って、別の太極拳クラブを訪れ、体験練習させていただきました。
驚いたことに、そこにはこれまで一緒に練習してきた人がいたのです。
しかもその人はどちらのクラブも続けています。
ここに、このクラブの価値があるのかもしれません。
約2時間の体験を通して、“これは“と思える大切な発見もありました。
ただここでやろうと即断するには至りませんでした。
今一つピンと来ないこともありました。
ただ、このクラブに所属しているある人は、私から見てはるか上を行っていると思えるレベルになっています。
その人の話も聞いてから、このクラブへの入会を判断することにしました。
このクラブかどうかは別にして、いずれにせよ、何とかして環境を変えないと、今のまま居続けることになります。
後悔することのないようにいう思いを大切にしたいと思っています。