リンゴのおいしい季節になりました。
スーパーや果物屋さんに行くと、美味しそうなリンゴが所狭しと並んでいます。
今日、スーパーに行ったところ、真っ二つに切った面に蜜が見えるリンゴを展示してあり、糖度が14.5度と表示されていました。
早速買い求めましたが、ふとこの蜜はどのようにしてできるのかが知りたくなり、調べてみました。
リンゴの蜜はどのようにしてできるの?
リンゴの芯の周りに蜜があると、そのリンゴは糖度が高く甘いと言っていいでしょう。
では蜜ができる仕組みはどうなっているのでしょう?
それはリンゴの木の葉っぱに太陽の光が当たることからスタートします。
1.葉っぱに光が当たることで、光合成によりでんぷんが作られます。
2.でんぷんはソルビトールという水に溶けやすいものに変化します。
3.ソルビトールは葉っぱの中の葉脈から枝の中を通ってリンゴに集まります。
4.集まったソルビトールは酵素によって果糖やショ糖に変化します。
5.糖度が十分高くなると酵素の働きが弱くなり、ソルビトールは果糖やショ糖に変化せずに余っってしまいます。
6.それが蜜となって芯の周りに集まります。
これがリンゴに蜜ができる仕組みです。
この仕組みはリンゴが木についている間に進行していきます。
しかもある程度気温が下がった方が順調に進みます。
青森や長野など寒い地方にリンゴの産地があることがうなづけます。
収穫してからは蜜はできません。
甘いリンゴは熟すのを待って収穫したものです。
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蜜のあるリンゴは甘い!
蜜のできる仕組みが分かりました。
果糖やショ糖に変化せずに余ったソルビトールそのものが芯の周りに集まり、それが蜜と呼んでいるものです。
したがって、甘いのは蜜と皮の間の白い部分で、蜜(=ソルビトール)そのものが甘いのではありません。
このことから、蜜のあるリンゴは甘さそのものの果糖やショ糖を十分に含んでいるので、とても甘いということになります。
蜜のあるリンゴはどうやって見つけるの?
蜜のできる仕組みから、蜜のあるリンゴ=甘い(糖度が高い)ということがわかりました。
では、蜜のある甘いりんごを見つけるにはどうすればいいのでしょう?
一番簡単なのは、お店で真二つに切って中の蜜が見えるサンプルを置いてあるものを買えばいいということです。
サンプルがない場合は、たいていは糖度が表示されているので、糖度が十分に高いリンゴを選ぶとよいことになります。
「糖度が十分に高いってどれくらい?」ですよね!
スーパーで見たら糖度13度のサンプルでも蜜があったので、これ以上なら蜜がある可能性が高いと思われます。
サンプルがない場合は念のためにお店の人に聞いてみましょう。
ただし、リンゴの品種によって蜜が多かったり少なかったりするので、蜜が少ないからと言って一概にそのリンゴは甘くないとは言えません。
最近はほとんどのリンゴに糖度の表示がされる傾向にあるので、糖度の高いものなら甘くておいしいと言えます。
また、リンゴは収穫後の日が経つにつれておいしくなくなります。
新鮮なリンゴを買って、なるべく早めに食べましょう。