仕事でもプライベートでも調子よく集中している時に、メールやSNSの着信音が鳴ると、たいてい人は反射的にスマートフォンを手に取って内容を確認します。
それによりせっかくの集中が途切れ、調子を取り戻すまでに時間が掛かったり、着信した内容に影響されて、とうとう集中できなかったりしてしまいます。
集中している間はスマートフォンの電源を切ってはどうでしょう?
たまにはスマートフォンを持たずに出かけることもありではないでしょうか?
スマートフォンを忘れて出かけた日の出来事
連休中に趣味の太極拳の講習会があり、中国の高名な老師直接のご指導がありました。
その老師が自分よりも地位の高い政府の方を教えた時のエピソードを話されました。
練習の一区切りの時に、政府の高官が自分の太極拳の出来栄えについて聞いてきました。
老師は「あなたは出来の悪い生徒だ。太極拳には向いていない」と答えました。
その高官は、「なぜだ。熱心に練習しているではないか」と問うてきました。
老師はこう答えました。
「あなたは練習中にたびたび携帯電話が鳴って、その度に電話に出て話している。まったく練習に集中できていない。だから太極拳の習得に向いていないのです。」
この日は、うっかりしてスマートフォンを充電中のまま家に置いてきてしまいました。
途中で気が付いたものの後の祭りです。
「まあ、たまにはスマホ無しもいいか」と思い直して講習会の会場に向かいました。
そのおかげで太極拳の講習を集中して受けることができました。
家に帰ってからスマートフォンの着信履歴を確認したら、急いで対応しなければならない項目は1件もありませんでした。
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集中できる環境を整備しよう
仕事やプライベートで集中している最中にスマートフォンの着信音やバイブレーションがあると、集中が途切れ、それまで乗っていた勢いを台無しにしてしまいます。
特にいま進めていることに関係ない内容が着信した場合は、単に中断しただけではなく、その内容が気になってもとに戻れなくなる可能性もあります。
これは怖いことです。
集中して作業している時は、メール、SNSなどの
着信音、バイブレーション、着信ポップアップ表示
など通知機能をオフにしましょう。
それでも緊急の連絡を受け取る可能性がある場合は、関係する方面にあらかじめ
「今日の午前中は集中業務があるので、連絡はできるだけ午後にお願いしたい。緊急の重要連絡の場合はこちらにお願いします」
旨のメールなどで要請しておくとか、できる手段で対策を取るよう工夫してみてください。
要は、仕事でもプライベートでも効率よく動いて成果を上げようと思ったら、集中できる環境を作ることが重要となります。