埼玉県ふじみ野市の住宅で渡辺宏(66)が銃を持って立てこもり、人質の鈴木純一医師(44)が猟銃で撃たれて28日午前、死亡しました。鈴木純一さんは何よりも患者や家族を大切にする医師で、突然の不幸に地域の人から惜しむ声が寄せられています
鈴木純一医師の生きざま、渡辺宏容疑者からなぜ事件を起こしたのかなどを探ります。
鈴木純一医師のクリニックは「富士見在宅クリニック」
写真は富士見在宅クリニックのホームページです。
私たちの在宅医療
ケアマネージャー、訪問看護師など各事業所と私たちが連絡を密に取り合い、患者様の容体や状況等の情報を共有する事を常に心がけています。
また、当クリニックには医療相談員が24時間体制で患者様からの連絡に備えております。その事が医師及びクリニックにおける早急な対応を行う事を可能にしております。富士見在宅クリニックホームページより引用
「医療相談員が24時間体制で患者様からの連絡に備えております」と記載されています。この素晴らしいクリニックを立ち上げた責任者が鈴木純一医師です。
鈴木純一医師の大学・プロフィール
鈴木純一医師の経歴です。
平成15年 東京慈恵会医科大学卒
日本内科学会認定医
日本呼吸器学会所属
日本結核病学会所属
日本肺癌字会所属
享年 44歳
勤務先 富士見在宅クリニック
〒354-0017埼玉県富士見市針ヶ谷2-8-7
最寄り駅は東武東上線みずほ台駅です。
鈴木純一医師は在宅医療に心血
引用元:NHK首都圏ナビ
亡くなった医師は、およそ10年前から埼玉県富士見市などで、高齢者を中心に訪問診療を行い、自宅療養を余儀なくされたコロナ患者の診療も行っていました。患者からは、「先生に助けられた人はたくさんいる。本当に悔しい」などと、死を悼む声が聞かれました。
高齢者を中心に訪問診療、自宅療養のコロナ患者の診療も。「先生に助けられた人はたくさんいる。本当に悔しい」地域にとってかけがえのない存在を失った人々の悲しみの声が聞こえます。
引用元:NHK
引用元:NHK首都圏ナビ
「父が亡くなるまで本当に親切にしてくれて、自分の病気がわかった時も、『僕でよければ診てあげるよ』と言っでくれたので、鈴木さんにはずっとお世話になってさました。いつも親身になって悩みを閲いてくれて、常に優しく前向さな言葉かけてくれるとてもいい人でした。人のためにと治療に心血を注いでいた方が、どうしてこんな形で命を落とさなければならないのか、本当にショックです」
患者の声
NHK首都圏ナビで報道された40代女性が治療を受けた時の声を紹介します。
「玄関を開けたときに[大丈夫か!]と言われ、そのひと声で本当に安心しました。もうろうとした中でも、その言葉を信して頑張ってみようと思いました。防護具を着て汗だくで処置をしていた姿が印象的で、自分の体よりも待っている患者のために常に汗をかいている人でした」
「防護具を着て汗だくで処置をしていた姿が印象的で、自分の体よりも待っている患者のために常に汗をかいている人」鈴木純一医師の崇高な人間性がよくわかります。
「遅くなっでも必ず行くからと約束してくれ、帰り際にもいつも『一緒に頑張ろう』と励ましてくれました。病気を冶すために頑張ろうという気持ちや生きようとする力は先生によって違うんだと改めてわかりました。
先生によって助けられた人はたくさんいると思うので、本当に悔しいです。まだまだやりたいことがたくさんあったと思いますが、先生がつないでくれた命を無駄にせすに生きていこうと思います。本当にありがとうの一言です」
同じ女性の言葉です。鈴木純一医師は患者に生きる希望を与えてくれる存在だったのです。
鈴木純一医師の死は地域・医師会にとって大きな損失
鈴木純一医師は富士見市・ふじみ野市・三芳町の在宅患者のおよそ8割、約300人を担当していたそうです。
東入間(ひがしいるま)医師会の関谷治久会長(66)は「患者のために自分の時間を犠牲にして熱心に取り組む責任感のある優しい先生だった。今いなくなるのは市民にとっても医師会にとっても本当に大変な損失で、言葉にならない」と話しています。
新型コロナウイルスに感染した自宅療養患者の訪問診療にも精力的に尽力されていたそうです。こんな先生を亡くすなんて痛恨の極みです。
一方、昨年の東京パラリンピック2020では障害者の聖火リレーの伴走者も務められています。
鈴木純一医師の家族が・コメント
28日午前に埼玉県警を通しての鈴木医師の遺族から出されたコメントです。
引用元:ヤフーニュース
私たちの心情をご理解いただき、家族、ご近所等の関係者に対する取材はご遠慮願います。
どうかよろしくお願い申し上げます。 令和4年1月28日 鈴木家一同
遺族は報道機関の関係者への取材を控えてほしいとのお願いされています。マスコミ各社は自粛を守ってほしいです。
鈴木純一医師を助けることができなかった讐察
結果的に鈴木純一医師を助けられなかったことに対し、警察に対する様々な意見が出されています。
匿名掲示板での警察がもっと早く突入していたら鈴木純一医師の命は救えたのではという意見です。
被害者を救えなかったのは警察のせいではなく警察の手足を縛る声の大きな少数派のせいだと思うけどね
さっさと射殺しとけば人質救えた可能性あったのにね
昨日の夜に撃たれてから見殺しかよ
人質の命より犯人逮捕優先ダメダこりゃ
同じく5ちゃんねるの投稿です。警察の突入が遅かったので被害者が見殺しにという意見です。結果がダメだったので外野は何とでも言えます。
警察は鈴木純一医師を救えなかったことに対し「痛恨の極み」と声を出しています。
鈴木純一医師殺害の原因に迫る
渡辺宏容疑者の母親は鈴木純一医師の診療を受ける以前から10年に渡って治療を続けていました。その間どの医師とも判断や治療方針を巡ってトラブルを繰り返していたと以前の病院の関係者が明かしています。
渡辺宏容疑者の異常な性格
2年前まで10年以上に渡って治療に関わった別の病院の関係者が語っています。
引用元:ライブドアニュース
鈴木純一医師に向けた渡辺容疑者の怒りの矛先
県警の話では鈴木純一医師は渡辺宏容疑者の母親(92)の死亡を26日に確認をしていました。渡辺宏容疑者は27日に鈴木純一医師と理学療法士の男性(41)、介護士の男性らを自宅に呼び出し犯行に及びました。学療法士の男性は胸のあたりを撃たれて重傷です。
渡辺容疑者の異常な性格についてはすでに述べたとおりです。母親を亡くし、気持ちのやり場に困った渡辺宏容疑者はその矛先を鈴木仁一医師に向けたに違いありません。鈴木純一医師は渡辺宏容疑者が何をするかわからないとは予測したものの、まさか猟銃で撃たれるとまでは思いが及ばなかったのでしょう。
渡辺宏容疑者の犯行の流れ「この先いいことない」
NHKニュースによると渡辺宏容疑者が鈴木純一医師らへ犯行に及んだ流れは次のようです。
渡辺宏容疑者の母親は数年前(2年ほどか)から鈴木純一医師の訪問診療を受けていました。
渡辺宏容疑者は母親が「胃ろう」を在宅で受けられないことに不満を抱いていたようです。「胃ろう」とは胃に小さな穴を開けて、おなかにカテーテルを通して直接栄養を摂取する方法です。
10年以上に渡る渡辺容疑者の母親への介護生活が終わりました。この母親の死が今回の犯行のきっかけになったようです。
渡辺宏容疑者は「母親が亡くなったので、生きていてもこの先いいことないと思った」と供述しています。
「自殺しようと思ったものの、どうせなら自分一人ではなく鈴木純一医師やクリニックの人も道連れに思った」と話しています。
渡辺宏容疑者は自分の思いを実行しようと母親が亡くなった翌日27日に鈴木純一医師ら7人を自宅に呼びつけ、犯行に及びます。
みんなの声
鈴木純一医師の死を悼むツイッター
ツイッターで鈴木純一医師を悼む声です。
先生の往診を待っている人をも殺したも同然。
NHKの特集の中で、医療の手が回らなくてごめんね、とコロナ患者さんに涙を見せていらした
病める人にこんなに寄り添えるお医者さんがいるのかと感動して、近くの病院の先生だと知って嬉しかった
面識はない、けれどとても受け入れられない
渡辺宏容疑者に関連のみんなの声
5ちゃんねるの声です。改めて猟銃免許について運用に問題ないのか見直す必要がありそうです。今回は人の命にかかわったのですから。
1人で死ぬのは嫌だ
事件発生
こちらも5ちゃんねる。まあ、これはないでしょう。渡辺宏容疑者の異常な性格が母親の死に会って凶暴な行動に走ったと考えられます。
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