しばらく前にNHKで朗読教室が舞台の恋愛ドラマがあり、それに見入ったことがありました。
ドラマのストーリーも面白かったのですが、数年前までは全く眼中になかった「朗読」の奥深さに感動したものです。
市内で朗読クラブの発表会があったので、行ってきました。
朗読の魅力は朗読者と共に聴衆も楽しめるところ
そのドラマとは、2017年の秋にNHKで放映された竹野内豊主演の「この声をきみに」という恋愛ドラマです。
このドラマでは「朗読」の力の凄さがよく描かれていました。
丁度この後に市内で朗読クラブの発表会があり、初めて生の「朗読」というものを聴きました。
その面白さが印象的だったので、今年も聴きに行ってきました。
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演目(?)は9つあり、著名な作家の作品やこの地方の民話、聞いたこともない作品などでした。
その中の一つが、「十三夜」という藤沢周平の江戸時代の庶民の生活を描いた短編です。
不安に揺れ動く若い女房の心を描いていて、原作を読んでも同じかもしれませんが、朗読を聴いていると主人公に同情したり励ましたくなったりで、最後には良かった良かったとホッとさせられ、上手だなあと感じ入りました。
「山鳥ほろほろ」という斎藤隆介の作品の朗読では、聴いていて最後にジーンと目頭が熱くなりました。
朗読者の様子も様々です。
あまり表情に出さずに朗々と読む人、場面々々に合った顔になる人、聴衆の方に常に顔を向けて優しく笑顔で語り掛ける人、など個性が出ていて興味深く聴き入りました。
どの朗読者にも共通しているのは、台本をじっと見て読んでいる人は一人もおらず、諳(そら)で言えるほどよく読み込んでいることです。
このように魅力あふれる「朗読」ですが、自分もやるかというと、今のところは控えておきます。
今取り組んでいる趣味により多くの時間を割いて技量の向上を図りたいと思っているので、「朗読」は聴くだけにしてシンプルな過ごし方の一つとして楽しみたいと思います。
自分でやって楽しむもの、視て聴いて楽しむもの、どちらもいいですね!